当社の基盤技術である自己組織化ペプチドは、1992年に米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のShuguang Zhang博士によって発見されました。第一世代の自己組織化ペプチドは、PuraMatrix™として製品化されています。第一世代の製品PuraMatrix™は、生体内に存在するアミノ酸のみから構成されており(16残基)、生理的条件下で、天然の細胞外マトリックス(ECM)に似た微細構造(ナノファイバー)を構築します。
PuraMatrix™
自己組織化の仕組み
弊社が開発する自己組織化ペプチドは、両親媒性のペプチドで構成されており、pHの変化または、溶液中の無機塩に反応することで、ナノファイバーを形成し、マクロには、ゲル化(自己組織化)が起こります。自己組織化したペプチドハイドロゲルでは、アミノ酸の疎水結合と相補的な電荷の分布によって形成されるナノファイバーによって3次元構造が維持されています。
創薬技術
当社の自己組織化ペプチドは、操作性に優れた注入可能なゲルであり、局部へのデリバリーができる徐放性の薬物送達システム(DDS)担体として、広い用途での開発を進めています。現在までの研究では、タンパク質の安定化、カスタマイズによる徐放時間の調節、X線透過性であることなどを確認しています。